NINJATOOLSを利用して2009年6月11日設置
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笹本戒浄上人様は四大智慧に関するご法話の中で印象に残る次のようなエピソードを紹介しておられます。弁栄聖者は大正6年の7月から9月にかけて朝鮮半島へ渡ってご巡教なさいました。その折、京城にある学校で現地の人の教育にあたっていた松尾上人が一日聖者に講演を依頼して自ら通訳にあたられたのだそうです。その松尾上人から直接お聞きになったお話と言うのがこうです。松尾上人はお話を少しずつ区切って欲しいと頼んでおかれたにもかかわらず聖者はだらだらとお話になり容易に区切って下さらない。その為つい大切な所を訳し漏らしてしまうということが起こりました。すると話を再開なさるとき必ずその漏らした所を繰り返してお話になられた。初めのうちさほどにも思っていなかった松尾上人でしたが、講演の続きを始められるごとに必ず訳し漏れの箇所を補われることに気づき背に冷水を浴びる思いがしたとのことです。朝鮮語をご存じなかった聖者にこういう事がお出来になったのは松尾さんの念頭に浮かび来たり浮かび去る一切のものを直観しておいでになったからで、これは原始仏典パーラーヤナにあるお釈迦様のご内観の力と同様、人が心の中に思うことの一切を知ろしめす大円鏡智のお働きであると戒浄上人様はご指摘になっておられます。N.O.

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