NINJATOOLSを利用して2009年6月11日設置
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往生という言葉も日常使われる事がございますが、従来は命終わって他の世界に生まれることを意味し、阿弥陀如来の浄土信仰が盛んになるにつれ専ら西方極楽浄土への往生の意で用いられるようになったようです。この場合往生とは普通は空間の移動をイメージしています。しかし我が国初の梵語研究で知られる萩原雲来博士(1869~1973)によれば、往生がもともと梵語プラティヤジャーティーの訳であることから再生と訳すほうが適訳であり、原語から見ると往生は場所の変化(空間の移動)にあらずして状態の変化であると。聖者はそこの所を「往生即ち更正なり。」と表現なさいました。そしてこれを精神的更正と身体的更正にお分けになった上で、精神的更正を果たした状態を有余涅槃(うよねはん)、その更正した精神が方便土(この世)のつとめを全うし終えた所を無余涅槃(むよねはん)とお教え下さいました。この有余涅槃・無余涅槃共に光明主義では最高度の仏眼即ち三身四智の仏眼を得て涅槃に入った状態を申しますが、さらに聖者はご自身の三昧体験から『無余即無住処涅槃(むよそくむじゅうしょねはん)』の境涯の真相を「生死に住せず涅槃に任せず、永恒常住に、一方には涅槃界に安住してまた一面には生死界に分身応化して衆生済度する」と初めて正しくご教示下さったとも私共は承っております。

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