NINJATOOLSを利用して2009年6月11日設置
昨年(2008年)103歳の天寿を全うされた日本画家片岡球子は1975年の第60回院展に『面構(つらがまえ)』という題のシリーズ作品のうち「山崎弁栄上人と狛則承(こまののりつぐ)楽人」という副題がついている作品を出品しておられます。実は片岡球子は(弁栄聖者のお弟子の)笹本戒浄上人様に直接お念仏の指導を受けられた方です。戒浄上人全集に寄せられた「笹本戒浄上人様の思い出」という一文によりますと昭和8年春戒浄上人様に初めてお会いになったとき、御身体全体から美しい光が輝き出、その尊さに思わず合掌。かつ慈愛のこもった丁寧な物腰には頭をたれてお慕い申さずにはいられなかったと。そのお上人様が「弁栄聖者が私にこうお教え下さいましたから、私もしかとそう信じております」とかた時も弁栄聖者の面影をお忘れ遊ばさぬご様子で聖者のお話になると涙で胸がつまっておしまいになるのを拝すたびに尊く思われた由。聖者にはお目にかかっていらっしゃらないのですが、後年どうしても聖者を現代の聖者として書き残そうと決心した片岡球子は資料集めをし関係先の助力を得て作品を完成なさいました。テーマは、聖者が音楽を布教に広く取り入れ作曲された中に雅楽もあったことをヒントになさったそうで作品は薬師堂開眼供養の導師をつとめられたある日の聖者が火炎太鼓を背景にして狛則承楽人とともに屏風に描かれたものとなっています。片岡球子:面構シリーズのうち同作品は神奈川県立近代美術館所蔵。 ![]() ![]() |
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